先日、可愛いお客様が来院しました。
ポメラニアン トイプードルの王子くんです。
<病名・症状>
小腸腺癌。腹水。腹水があるため食欲がない。水も少しだけしか飲めない。
食欲がない為、体重が激減。
飼い主さんは王子くんに薬とかではなく、何かしてあげられないかと思っているところに、知人よりサナモア光線治療の事を聞いてご連絡をくれました。
サナモア光線は痛みもなく副作用もない治療というところに興味を持って頂いたようです。
そうですよね、人間だって薬漬けは嫌だと思うし痛いのだって嫌だし副作用も嫌だと思います。小さな体にそんな負担があったらつらいですよね。
<動物に対してのサナモア光線治療>ですが、
動物も症状に合わせて人間と同じ施術で大丈夫です。
大丈夫だからといって王子くんが気にいるかどうかが心配でした。
飼い主さんが抱っこしている時に、まずサナモア光線治療器のスイッチをON。
バチバチっという音にびっくりしていましたが、飼い主さんが治療器の前に王子くんを座らせると温かくて気持ちいいと思ってくれたのか、自分で位置を調整しちょこんと座り込みました。大丈夫そうでよかった。
途中何回かウトウトしていました。人間でも体が温まって気持ちいいと感じる治療ですから王子くんも気持ちいいと思ってくれているはず。
そんな王子くんを見つめる私。
王子くんと服の柄が同じでした(笑)
今回飼い主さんは、サナモア光線治療器を1台レンタルされました。
<カーボン>は、BカーボンとDカーボンの組み合わせです。
とにかく沢山かけてあげてくださいと伝えました。
光線はかけ過ぎて悪い事はありません。ただ体力的な事もあるので可能な限りかけてくださいと。
今回飼い主さんとお話をさせて頂いてるなかで、とても愛情を感じました。
王子くん、食欲が出て元気になればいいな。
<追記>
10月末、王子くんが天国に旅立ちました。
サナモアを照射し始めてから、飼い主さんが状況を教えてくれていました。
サナモアを照射するようになって「少し食事ができるようになりました」という報告を受けたり、病院の先生に「血流が良くなっている、代謝が上がったかな」と言われた事。常に王子くんの体は温かかった事。腹水があるのに呼吸が安定している事など。
亡くなる数日前には腹水はほとんど無くなっていたそうです。
王子くんが亡くなり一週間くらい経った頃、飼い主さんが治療器を返却しに来られました。
「王子は最期まで一度も苦しまなかったんです」とおっしゃっていました。
これまで頑張って王子くんを支えていた飼い主さん。あらゆる面で王子くんをサポートしてきたんだと思います。
来院時はあと数日の命かもと言われていたそうです。ご家族の時間を少しでも増やす手助けが出来た事が嬉しかったです。
王子くん、安らかに。