サナモアと私のブログ

サナモア光線治療に関する情報の発信・私の日常をご紹介しています。

【医療講演会】講演 『多発性硬化症はどんな病気?』に参加してきました。〜薬、質疑応答編〜

今回は前回の続きです。

講演会の資料をもとに自分の思ったことや、自分の場合はというコメントを付け足していたらちょっと長くなってしまったので2回に分けることにしました。

 

今回は、多発性硬化症のや講演会での質疑応答の内容についてお話します。

 

♦︎MSなどの自己免疫疾患の治療の進歩

①従来型免疫抑制剤 過去

活動性の高い「悪い免疫」を主に抑えるが「良い免疫」にも影響する。

⬇︎

②生物学的製剤 現在

主に「悪い免疫」に働き使っている装備を使えなくしたり、スイッチが入るのを邪魔したりする。

多発性硬化症の薬は現在ここまで ↑     ↑     ↑

⬇︎

③合成分子標的薬 未来

細胞の中に入って「悪い免疫」が戦闘指令に気づかないようにする。

 

♦︎この国で薬事承認されている多発性硬化症の疾患修飾薬

商品名一般名自国での承認年月投与経路

・ベタフェロンインターフェロンβ-1b2000年9月皮下注射

・アボネックスインターフェロンβ-1a2006年7月、2013年12月筋肉内注射

・コパキソングラチマー酢酸塩2015年9月皮下注射

・テクフィデラフマル酸ジメチル2016年12月経口

・イムセラ ジレニアフィンゴリモド2011年9月経口

・タイサブリナタリズマブ2014年3月点滴静注

・メーゼントシポニモド2020年6月経口

・ケシンプタオファツムマブ2021年3月皮下注射

過去 現在

私は2011年に発症し、2013年の初めくらいからアボネックスを始めたのですが、現在までにこんなに薬があるとは思いませんでした。一人一人の体質や効果に合わせて薬を選べるのはいい事ですね。

 

♦︎講演会まとめ

・多発性硬化症は自己免疫疾患に含まれる病気です。

・多発性硬化症は再発と寛解を繰り返すのが特徴ですが、慢性的な症状の進行を来たす可能性がある病気です。

・多発性硬化症と上手につきあうためには、適切な治療の選択が必要です。

効果の強い治療薬は症状のないうちに始めるのが最も効果的です。(注1

 

以上、ここまでが講演会の内容です。

 

=ここから講演会での質疑応答の内容です=

全部覚えているわけではないので途中途中抜けているところもあると思います。

こういうことかな?と広い心で受け止めていただけるとありがたいです。

 

質問①「ジレニアを飲んでいる。薬を変えた方がいいのか?」

回答「どの薬が自分に合っているのかをみた方がいい。タイサプリとケシンプタは効果が高い、その次にジレニア。ジレニアで効果があればそのままでも。」

 

質問②「症状のない時に強い薬を始めるとはどういうこと?(注1)」

回答「多発性硬化症は症状のない病気なので、なんの症状がない時でも定期的に検査をして早めに対処する必要がある。」

 

質問③(私)「私は現在アボネックスを打っています。発症後注射は打っていませんでしたが2年後に脳に病巣が増えたのでそこからアボネックスを打っています。もう10年くらいは再発していません。私は注射が嫌いです。いつ注射をやめられますか?やめるタイミングはいつですか?やめたらどうなりますか?2年くらい前からレイノー症状が出るようになりました。レイノー症状が出たのがきっかけで薬を変えた方がいいのかと考えました。変えた方がいいですか?また経口薬と注射では効果の違いはありますか?」

回答「発症から5年が活動が活発、その間何もしないと大きい症状が出る。歳をとると症状が出てこなくなる。50歳〜60歳くらいになると落ち着いてくる。アボネックスをやめてもすぐに何かあるわけではない。60歳くらいを目処にやめてもいいのではないか。そして薬を変えても問題はない。変えるとしたらテクフィデラ、またはケシンプタ。ケシンプタは4週で1回の皮下注射。レイノー症状が酷い場合はアボネックスではなく薬を変えても良い。」

質問して良かったと思いました。もちろん担当医にも相談したりしますがいろんな観点から考えて結論を出したかったので担当医ではない先生の意見が聞けて良かったです。

今書き出していて気づきましたが経口薬と注射の違いについては回答を聞けてませんでした。私が聞きすぎて先生忘れちゃったんですかね。

 

質問④「コロナワクチンを打ったら帯状疱疹になり、今も疼痛が続いている。コロナワクチンは打っても大丈夫?」

回答「コロナワクチンは打っても問題なし。ワクチン接種をすすめる。何故ならコロナにかかった時の症状の方が病気にはよくない。」

 

質問⑤「テクフィデラの副作用のPMLが心配」

回答「リンパ球が500になると可能性があるが日本では事例はないのでそんなに心配はいらない。海外では20くらいある。」

 

以上、質疑応答の内容とざっくりお伝えしました。

やはりまーまー抜けていますね。自分では書き留めているつもりなのですが、いざ書き出してみると、もっと話していたように思います。

 

そういえば髄鞘の再生について再生医療はどうなっているのかな。